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(仮)。

脳みその中のうずまきを整えたい。

喜びと悲しみ。

ここは何もない平坦な地。

ざっくざっくと足音がした。

ざっくざっくざっく……。

喜びだと思った。実際、喜びだった。

私は喜びを歓迎し、受け入れ態勢を取った。

でも喜びは私に目を向けることもなく通り過ぎた。

足音はやまない。

ざっくざっくざっく……。

見ると遠くから悲しみがやってくる。

私は気づかれないように身を隠す。いや、ここは平坦な地。隠れる場所なんかどこにもない。

私はまごまごし、右に行き左に行き、そして先に進もうとして壁にぶつかる。

こんなところに壁があるなんて。

ふと気がつくと、悲しみがすぐそばに立って笑っている。

何故君が立ち止まる?

私は訊いた。

まてまてその前に何故君は僕から逃げようとした?

彼は訊きかえす。

誰も君なんか好きじゃないよと私は言う。

あらがうからだよと彼が言う。

とてもほがらかな声だった。悲しみに似つかわしくない声だった。

悲しみに似つかわしくないってなんだろう。

悲しみと喜びの顔はとても似ていた。

 

帰。

帰れ!と言われた。

 

というフレーズが頭に浮かぶことがある。

 

帰りたい……。

 

家にいながら思うことがある。

 

私はどこに帰りたく、どこに帰れと言われているのだろうか。

 

 

何をそんなに。

お前黙れよ。

誰も喋ってないのにそう思うことがある。落ち着かない。

ずっと、体育座りして、膝におでこをくっつけている。

孤独だ。

何かをぼろくそにけなしたい。

対象のないまま、汚い言葉を叫びたい。

今ならなんでもできる。

裸で走りまわろうか。