(仮)。

脳みその中のうずまきを整えたい。

襖のしみ

つぎはぎの襖のしみが呼んでいる 聞いてよ私疲れが抜けない つぎはぎの襖のしみを隠すよに 座る君の唇噛み切る夢の中 つぎはぎの襖のしみのひとしずく コーヒーか唾かもしくはおしっこ つぎはぎの襖のしみに顔がある 目が離れてて君に似ている

カレー臭

カレー臭 纏わせるのだもみの木に 赤服の爺 逃げ帰るくらいの

幼子

幼子の ぼんの窪からあがる悲鳴 滲みだす血ごと抱きしめた夜

戦いの記憶

怖いからどうか言わないで欲しい。 僕の気持ちは内緒にして。 頑張っているのに否定しないで 僕の弱いところばかり責めないで これ以上だめだと思わせないで とても悲しいけれど 僕にはこれがせいいっぱい

あの人の背中でかの人を思う。

あの人の二輪の後ろに乗っていながら、かの人の原チャリ姿を思い出すなど。 突然降ってくるのか湧いてくるのかの記憶の中の散らばりを拾い集めてみたところ、かの人とのやりとり、笑顔、些細な傷つけあい。 冬の二輪はとても寒くて、剥きだしの自分を心細く…

いったいなんの危機感を。

追いかけてくると思っているのは私だけで追いかけられてなどいない。本当のところは。 が、心は飛び跳ねてあちこち、の、行く手を次々忘れてゆく。 急がなくていいように、いろんなものを手放して、ずる剥けたはずの自由を、持て余すような小市民なのだった…